名古屋市

(1) 名古屋市は、藤前干潟の国設鳥獣保護区指定とラムサール条約登録地指定の速やかにすすめ、2002 年のラムサール条約セビル会議に報告し、2005 年環境万博の推進に寄与する。また、名古屋市は、名古屋港管理組合に協力して、藤前干潟の環境修復や藤前干潟パビリオン(ビジターセンター)の早期建設をはかり、市民とともに名古屋港会場の成功を準備する。

(2) ゴミで環境を壊さない社会を実現するため、名古屋市と名古屋商工会議所、中部経団連は協力して廃棄物の引き取り原則PPPP(Purchaser Packaging returnto Point of Production)を確立する。名古屋市は容器リサイクルの実施に拡大生産者責任を取り入れ、生産者が正当な環境コストを負担し、それがゴミ減量の動機付けとなるようにする。

(3) ゼロエミッションと徹底分別資源化により、2010 年までにゴミ総量の半減、埋立ごみゼロ化をめざす。2005 年までに現在量の半減をめざし、W5 EXPO 2005会場に究極の資源化基地を設ける。資源化基地には5 つの内外の優れた資源化方式を、資源の材質別に競争させ、世界に智恵を集める。

(4) 資源収集ラインを、再検討し、低公害、無公害の資源化ルートを確立する。各区に常設の資源ヤード、資源ボックスの拡充を進め、それらと資源化基地を結ぶ導線として、地下鉄の夜間運行、新設の西名古屋港線、それにつなぐW5 ラインなども検討する。

(5) 名古屋市は、現在の「ゴミ収集」体系を、「資源収集」体系に組替え、資源を出しやすく、ゴミは出にくく、有害物質は生産をしないという原則をつらぬいて、「ゴミ減量先進都市」宣言を、「資源化都市宣言」にあらためる。

(6) 名古屋市は、1997 年のCO2 削減への名古屋宣言と、名古屋アジェンダ21 に基づいて、2004 年までには、Hybrid/Hydrogen 先進都市になることをめざす。従って、公用車と、ごみ・資源収集車、タクシイなどにすみやかに導入する。また各家庭でつかえる化石燃料車は1 台までと制限し、その他はHybrid/Hydrogen n 車に限る。
また2004 年までにそれを購入した人にはW5 EXPO 2005 参加の特典をつける。

(7) 名古屋市長はアテナ市長に連絡をとり、2004 年にスモッグフリーのアテナ・オリンピックを実現するための支援を約束する。

(8) 名古屋市は、海上の森と瀬戸市周辺での第1 会場の設営と開催に協力し、名古屋駅近傍の笹島協賛会場を提供し、新幹線サイドの広告塔として、森や湿地を再生し、エントランス会場として、主、副会場への参加者や各種エコツアーの出発基地とする。

 

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