Fujimae Booklet 2

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調査目的

調査方法

◎調査地点

 

2 調査目的  

 人工干潟の実態を把握するために、広島港五日市人工干潟において底生生物調査を行った。五日市人工干潟は、八幡川河口干潟が埋立事業により消滅する代償措置として昭和62年度から平成2年度にかけて造成されたものである(延長 約1H・巾 約250m・面積 約24ha)。本調査においては、干潟の「豊かさ」の指標となる底生生物に焦点を絞り、五日市人工干潟の現況を調べた。

 当該干潟についての生物調査の報告(今村均,「人工干潟の造成による環境保全対策」1994)によれば、造成1年後から2年後には干潟低部でアサリ、ゴカイなどのベントスの量が非常に増加している。しかし、このデータは造成2年後までのものしかなく、その後の同様な調査結果は公開されていない。今回の調査ではその後の五日市人工干潟の生物相、および現存量がどのように変化したかを知ることも重要な目的であり、そのために調査地点は今村氏の調査とできる限り同じ地点を選び、過去のデータとの比較を行った。

3 調査方法  

◎ 調査地点
 底生生物の定量採集は下図に示すようにA,B,Cの3地点で行った。B地点、C地点は前述の今村報告の干潟低部の調査地点とほぼ同一の場所である。また、A地点はBおよびC地点の中間地点で、かつ、当初の人工干潟のちょうど真ん中にあたっている。各地点とも数メートル間隔で3カ所ずつ、計9カ所で採集を行った。

 干潟高部および中部に関しては調査結果の項でも述べるが、B地点、C地点の高部で試掘を行った結果、砂(礫)の粒子が粗く2@メッシュを通らなかった。また、干潟生物も見られなかったため、生物現存量のデータには加えないこととした。

 

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