Fujimae Booklet 2

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調査目的

調査地概況

 

2 調査目的  

 大阪南港では、開発に伴い破壊された自然環境回復のため、埋立地内に人工干潟の整備が行われた。人工干潟の実態を把握する調査の3カ所目として、この、大阪南港人工干潟の底生生物調査を行った。

 一口に人工干潟といっても、立地条件・形状・投入される砂泥の質・そして、どのような干潟を創るのか、というビジョン等で、できる干潟の性格は多様になる。

 今回の調査では、造成当初からの海水池である西池と、海水を導入して3年目にあたる北池について、底生生物調査を行い、最終的には、これまでの調査結果をまとめるものとする。

3 調査地概況  

 大阪南港野鳥園は、「大阪南港の埋立地内にシギ・チドリの楽園を」と、1983年に南・西・北の3つの池12.8haと、緑地6.5haで開園した。

 開園時は、3つの池のうち南・北池は淡水池、西池は、堤防下に埋設されたヒューム管により外港に連絡する海水池であった。

 その後、NGOと行政との意見交換や、合同調査の実施、園内の環境悪化を抑えるための改修工事計画の提示等を経て、1995年10月に、西池・北池の連結(干潟の拡張)、新設ヒューム管の埋設等の工事が行われ、現在に至る。

 したがって、今回調査した地点のうち、西池は造成後15年目、北池については、淡水池に海水を導入したのち3年目という環境である。

 

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