市民が提案する
「国営瀬戸海上の森里山公園」のマスター・プラン

 

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 5.生物多様性を保持するための
        里山林の生態学的な管理方法の研究


 
 生物多様性を維持するためおよび里山管理のための研究機能が重要であることは既に述べました。里山に関する壮大な実験をしながら研究していく機関です。そこで、「海上の森里山研究センター(仮称)」を設置します。そこには、生態学や林学・農業の研究者を配置して研究します。その研究課題としては以下のようなことが考えられます。

 ★ 雑木林の管理 その方法は? 面積は? 伐採時期は? 伐採林の利用方法は?
 ★ 人工林の管理 間伐と間伐材の利用方法など
 ★ 伐採の方法と時期 伐採前後の生物・生態調査など
 ★ 草地の管理 伐採方法とその時期、刈り方など
 ★ 水辺の管理 トンボやホタルの生息環境保持、池沼の水質管理など
 ★ 60年代以前の里山の管理方法を調査・研究する。
   海上の里、山口町だけでなく、全国に寄与するように。

 はじめのうちは、実験をしながら伐採・下草刈りの方法などを検討します。そのためには、生態学(植物、動物、昆虫など)や林学の専門家の配置が必要です。

 6、必要となる施設


 
 以上のような業務を行うために必要な施設は、次のようなものがあります。

 ★ 管理施設 国営瀬戸海上の森里山公園管理事務所および管理センター
 ★ 研究施設 「海上の森里山研究センター」(仮称)
   および「生物多様性研究センター」など
 ★ 一般入園者のための施設
  (道路整備、遊歩道整備、トイレ、売店、案内所、電話、駐車場、休憩場など)
 ★ 環境教育・ボランティア活動のための宿泊施設
 ★ 海上の森の民俗文化を再現し、作業をするための施設
 ★ 竹細工・わら細工工房、陶磁器制作工房、炭焼き窯(竹材を含む)
 ★ 子どもたちのための森の遊具、川遊びの施設建築物は、すべて海上の森の樹木を伐採して利用する計画を立てます。少しでも多く、伐採した樹木の使用先を確保するためです。遊歩道などの整備にも、間伐材を使ったり、木材チップ舗装にすることも考えることができるでしょう。


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